【実力こうしくん】MirrativハイランダーささぼーCup 優勝者インタビュー

            「みなさァーん!勝ちましたよ〜!!」           MirrativハイランダーささぼーCup。 All Division。かつデッキに入れるカードは全て一枚ずつでなければならない。 構築の幅が無限大なこのルールを制したのはなんと1匹のハムスターだった。     理論に裏付けされた精密なプレイとこの大会に向けて練ってきたというデッキ構築。 そんな彼からどんなお話が聞けるのか。      
実力こうしくん プロフィール
25歳 社会人(2021/8/10現在) デュエプレ歴は5弾〜現在。 にじさんじのファンでデュエプレとのコラボをきっかけにデュエプレに参戦。 中でも一番推しているのは社築(やしろきずく)。   好きなデッキタイプはカチュア。カチュアの中でもバイオレンスサンダータイプが好き。   自身のTwitterのモーメントでネタツイートをまとめている。 実力こうしくんのTwitter
     

優勝者インタビュー

   
ちゃんなべ
初めまして!ちゃんなべと申します。本日はよろしくお願いします!
 
実力こうしくん
初めまして!実力こうしです。よろしくお願いします!
 
ちゃんなべ
早速ですが、肝心要の使用デッキについてからお伺いしたいと思います。 今回の構築はどのようにして生まれたのでしょうか?
  実力こうしくんのデッキリスト デッキURL  
実力こうしくん
はい!デッキは自分のデュエプレの師匠と2人で調整していて、候補が今回使った5色ともう一つ赤青ビートダウンとの2択に絞られていました。
 
ちゃんなべ
そうなんですか!ハイランダーで2色のビートダウンとは珍しい!
 
実力こうしくん
ブレイズクロークックポロンアクアハルカスクゥリャン烈流神等を入れたシンプルなビートダウンだったのですがなかなか強かったです。 ただ自分のプレイングの傾向として毎ターンマナをチャージしてしまう悪癖があることを師匠に指摘されて、ビートダウン系のデッキでそれをやってしまうとリソースが切れてめちゃくちゃなことになってしまいますw そこを大会の期日までに修正するのが難しいと感じたので自分に合った5色の方を選択しました!   5色のデッキは序盤の動きの安定感を保つために色マナのバランスとブースト系のカードの採用枚数にはかなり拘りましたね。
 
ちゃんなべ
確かに上位入賞者された方でも5色コントロールを使われている方は多かったですが、 緑18枚、序盤のブースト系カードを10枚採用されていたのはこうしくんだけでした。
 
実力こうしくん
そうですね。ハイランダーである以上強力なシールドトリガーを多めに採用することが難しいので防御トリガーを多少切る代わりにブーストは厚く採りました。 加えて、5マナ圏のカードでカチュアG.A.Eアクアポインタートリプルマウス等の強い動きができるカードが多いというのも序盤のマナ加速を重視した理由の一つです。   特にカチュアはハイランダーのルール上4ターン目に着地してしまえば除去されることが少なく、一瞬でゲームを決定付けるカードパワーを持っているのでこのタイプの5色コンでは必須だと感じました。
 
ちゃんなべ
納得しました!丁寧なデッキの解説ありがとうございます。 続いて試合のプレイ中に考えられていたことをいくつかお伺いしたいのですがよろしいでしょうか。
 
実力こうしくん
くると思って言いました・・!お願いします!
   

大会を振り返って

  配信のURLはこちら  
ちゃんなべ
一つ目はこちらです!
  (後行7ターン目、こうしくんのターン。対戦相手のあくせらさんの手札に公開情報はなし。)  
ちゃんなべ
こうしくんのターンでまだマナをチャージしていない状況です。 相手のラスト1枚の手札次第では一見少しピンチにも見える状況ですが、どんなことを考えられていたでしょうか。
 
実力こうしくん
はい!覚えています。自分がとった行動はバイオレンサンダーをおいてゼンアクをゴッドリンクさせてターンエンドだったと思います。 返しのターンに負ける可能性だけを考えるのであればスペースクロウラーを召喚したほうが良かったかと思うのですが、ゴッドリンクした理由は   ・相手のデッキにゼンアクをどかせるカードが5枚以上はまず入っていない。 ・1ターンゼンアクが場に残れば次ターンスペースクロウラー+ガレック以上の強いムーブができて10ターン目のボルバルにかなり繋げやすくなる。 の2点です。
 
ちゃんなべ
ありがとうございます。 実際にこの勇気のゴッドリンクが功を奏して綺麗にボルバルザークまでつながりましたね!
 
実力こうしくん
はい! 実際今大会はハ◯太郎さんのアドバイスでひまわりの種と一緒にボルバルザークを10枚ほどほっぺに隠していたので、10ターン目以降まで試合が伸びればわけなく勝てましたね!
 
ちゃんなべ
なるほど。(?)
      (決勝戦。奥側こうしくんのターン。相手の紅サソリ隊員さんのアクアリバイバーが公開情報。)  
ちゃんなべ
ここでこうしくんはゲキ召喚ではなく策略と魅了の花籠を打たれました。 このシーンはどういったことを考えられていたでしょうか。
 
実力こうしくん
ここで自分が最も考えいていたのは相手のアクアリバイバーでないもう一枚の手札が何かということです。 序盤からずっとキープしていたと思われる相手の手札の候補(実際はプラチナム)はハンドorサーファー等の除去カードが本線ですが、アルバトロスの可能性が結構高いのではないかと思っていました。 ここでゲキ召喚も考えたのですが、あいてのラスト1枚の手札がアルバトロスだった場合ゴッドリンクしたGAEを返しのターンでゲキメツ合体で殴り返してしまうとアルバトロスゲキメツに突っ込んできてリーサルを取られてしまう可能性がありました。   加えてアルバトロスではなく除去カードだった場合もGAE合体エンドでリソース確保+倒せないアタッカーが並んでしまいゲキメツが除去されたのちにGAEに暴れられて負けてしまう流れも見えたのでテンポは少し悪いですが花籠で除去する道を選びましたね。
 
ちゃんなべ
はー。面白いです。 ハイランダーといえど有利なときの負け筋のケア&不利なときの割り切りプレイングの対照的なこうしくん状況判断のメリハリとバランスが光った二つのシチュエーションだったかと思います。
 
実力こうしくん
ありがとうございます。恐縮です。
 
ちゃんなべ
ちなみに今回の大会でのMVPカードといいますか、こいつ入れておいてよかったなぁという1枚はあったでしょうか?
 
実力こうしくん
そうですね・・。やはりボルバルザーク・・! と言いたいところですが、予選で縁の下の力持ち的な役目を果たしてくれたアルバトロスを挙げたいです。
 
ちゃんなべ
アルバトロス!どのような活躍だったのでしょうか。
 
実力こうしくん
はい。アルバトロスは以前ちゃんなべさんが弱いおっしゃっていたカードと伺ってのですが、こいつはバカにできないです! 5マナ圏の強力なカードを再利用できるのがかなり強かったです。     予選でビートダウン系のデッキ相手に弾け山のラルビンにシールドを何枚も割られてかなり押されていた場面でこちらのバトルゾーンにはウルコスベガがいました。   そんなときにトップで引いてきたアルバトロスベガウルコスラルビンにぶつけたのちにアルバトロスラルビンで相殺をとってベガウルコスの効果をリサイクルしてテンポ掌握して逆転勝ちにつなげてくれました。
 
ちゃんなべ
それは大活躍ですね! 一応誤解を解いておきたいのですがぼくはもうアルバトロスをバカにしていないです。 あいつは本っ当に強いです(笑)。
   

最後に

   
ちゃんなべ
ご丁寧な解説ありがとうございました! 最後になってしまうのですが、今回ささぼーCup初のハイランダー大会となったわけなのですが、まだハイランダールールをやったことのない方に向けてハイランダーの魅力などあればお話しいただきたいです!
 
実力こうしくん
一番の面白さは相手の出てくるカードに無限の択があることですね。 特に今回はデッキが非公開制のAll Divisionだったので普段のランクマッチよりも相手がプレイしてくる可能性のあるカードに何があるのか、先々のことを考えながら自分の行動を決めなければならないのでその魅力は非常に大きいと思います。
 
ちゃんなべ
ありがとうございます。 先ほどの試合中の解説を聞いた後だと非常に言葉に重みがあります。
 
実力こうしくん
とんでもないです。 個人的にAll Divisionでのデッキ非公開制ハイランダーというのは本当に楽しいルールでした。
 
ちゃんなべ
そう言っていただけると嬉しいです。 次回以降またハイランダー大会は開催すると思いますので是非またご参加いただければと思います! 本日はお忙しい中ありがとうございました!
 
実力こうしくん
ぜひ参加させていただきたいです! ありがとうございました!
      こうしくんは非常に謙虚な方だったが、このルールにおける自信と思考の深さが垣間見えて非常に面白かった。 ハイランダーという特殊なルールを人1倍(ハム1倍)研究したのだろう。   改めておめでとう!!実力こうしくん!